それ行け、ぽっくん!!
「だいぶ、早くなったよね」

GW前になると、にーさんの体調もかなりマシになって通常の8時間勤務になっていた。

ボクもにーさんのおかげで早く仕事が出来るようになった。

「ホント?嬉しいなあー」

にーさんの言葉にボクは心躍る。

だって褒めてくれるのは…

にーさんだけ!!



塩野さんはたまに面倒見てくれるけど、何にも言ってくれないし。

誉くんは話はするけど…
自分の事で大変だからあんまり接点ないし…

他のバイトの子や社員は…

たまに話するだけだし。



ただ。

時折見せるにーさんの苦しそうな表情に。

ボクには一抹の不安が過ぎる。
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