それ行け、ぽっくん!!
「ありがとうございました!!」

にーさんとねーさんはみんなに頭を下げる。

午後5時過ぎにようやく、部屋の中が落ち着いた。

新婚さんの部屋みたいー!!

ボクが妄想に耽っていると、

「おい、フラフラしすぎ」

と、塩野さんに肩を捕まれた。

…ボクが妄想の世界に入ろうとすると、塩野さんは現実に引き戻す。

「もー!!」

乙女の世界を、邪魔しないでくれる???

抗議の目を塩野さんに向けると、冷ややかな目を返された…

「…お前がだいたい何を考えているのかはだいたいわかるけど、そういうのは一人の時にしろよ」

みんなに聞こえないように、こっそりと言われた。



「さ、ご飯でも行こうか」

班長の言葉にみんなは頷いた。
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