それ行け、ぽっくん!!
「それはさておき。
前田は今度の日曜、面接だな。
頑張れよ」

班長が誉くんを見つめると、はい、と返事していた。

「面接…?」

ボクが首を傾げると

「前田は正社員になる面接を受けるんだよ」

「へえー!!凄いね!!」

ボクの目は輝いた。

「井上も頑張ってもっと区域を覚えたらそういう道も開けるさ」

班長に肩を叩かれて。

ハッ、と我に返る。

「ぽっくんも上を目指せよ。
どうせするなら」

にーさんもボクを真剣に見つめていて。



みんな、それぞれの道を歩み始めている。

ボクもちょっとずつでいいから、動き出さないと。
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