それ行け、ぽっくん!!
楽しく過ごす時間は短い。



職場の仲間とは楽しく過ごせるのに。

家に帰ると。

ボクは死んだような目をしているに違いない。



「おかえり…」

薄笑いを浮かべる母親。

彼女の存在が、重たい。



女の子は女の子らしく。

それが彼女のモットー。

ボクがバイクに乗る事も、ましてや今、バイクに乗って仕事をしている事も許していない。

髪の毛がショートな事も。

ボクが『私』ではなくて『ボク』と呼ぶ事も。



お洋服が汚れるから、外で遊んじゃいけません。

あの子とは遊んじゃダメ。

彼氏なんてとんでもない!!



もう、いいよ…
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