それ行け、ぽっくん!!
塩野さんの家に一人で来たのはこれが初めてだった。

今まではにーさんが必ずいてくれたから。

最近はねーさんがいるから、この家もしばらくご無沙汰していた。

塩野さんはボクの話を全部、真剣に聞いてくれた。

「一人暮らしは?」

ボクはため息をついて

「金銭的に無理っぽい」

今のお給料じゃあねー。

出来ない事はないけれど、かなり難しい。

「そっか、大変だな…」

塩野さんもため息をついた。
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