それ行け、ぽっくん!!
最後の日曜日は快晴。

気温も温かくて、バイクに乗るのには絶好だ。



塩野さんのマンション前に行くと。

すでに下で待ってくれていた。

「おはよう」

この、どことなく恥ずかしそうな笑みを見られるのもあと少し。

…もう、来週の日曜日にはいないから。

「オハヨー!」

ボクはわざと元気なそぶりを見せた。

それを見て、塩野さんが吹き出す。



そう、これでいいんだ。
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