それ行け、ぽっくん!!
9.それぞれの道
3月31日。
朝にスーツ姿で職場に現れた塩野さん。
普段見ない姿にドキドキする!
「はい、これ」
約束通りに塩野さんから鍵を受け取った。
「ありがとー!!」
ボクは大切にポケットに入れた。
ボク達が仕事している間に塩野さんは辞令を受けて、みんなの前で挨拶するのは午後からだけど、班内や周りに個人的に挨拶をして回っていた。
「ぽっくん」
後ろから声をかけられてボクは手を止める。
「1年ちょっとだったけど、ありがとう」
「こちらこそ、ありがとーございました!」
出来るだけ、明るく言ってみる。
ホッとした様子で塩野さんは笑って
「頑張れよ」
ボクの肩を叩いた。
「うん!」
本当は涙を堪えるのが精一杯で、たまらなかった。
朝にスーツ姿で職場に現れた塩野さん。
普段見ない姿にドキドキする!
「はい、これ」
約束通りに塩野さんから鍵を受け取った。
「ありがとー!!」
ボクは大切にポケットに入れた。
ボク達が仕事している間に塩野さんは辞令を受けて、みんなの前で挨拶するのは午後からだけど、班内や周りに個人的に挨拶をして回っていた。
「ぽっくん」
後ろから声をかけられてボクは手を止める。
「1年ちょっとだったけど、ありがとう」
「こちらこそ、ありがとーございました!」
出来るだけ、明るく言ってみる。
ホッとした様子で塩野さんは笑って
「頑張れよ」
ボクの肩を叩いた。
「うん!」
本当は涙を堪えるのが精一杯で、たまらなかった。