初恋の記憶〜専務、そろそろその溺愛をやめてくださいっ!〜
3.



「ーーそれがこのカメオだったってわけ?」

「うん。そう」

「へぇ〜、色恋沙汰サッパリなみなみにそんな胸キュン話があったとはねぇ」

ニヤニヤが止まらない友人ふたりに「なによぉ」と毒付きながらアイスカフェラテを口にした。

「ーーーで?」

「『ーーーで?』って?」

「もうっ、とぼけないでよね!その、かがみさんとやらがみなみにプロポーズするのって今年じゃない!もうすぐじゃないっ!どうするの!?行くの!?公園にっ!?」

「ーーーえ」

「どうなの!?どうなのっ!?」

「ん〜、わかんないよ。いま仕事忙しいし、向こうはそんな約束もうとっくに忘れているかも知れないし」

「そっか。それもそうよねぇ」

「え〜っ、自分から言い出した事を忘れたりするかなぁ?だってプロポーズだよ?プロポーズ!」

友人たちは当事者であるわたしを置いてけぼりにしてすっかり盛り上がってしまっている。

「ちょっと、ふたりともーー」

友人たちの妄想が爆発しそうになった時、わたしのスマホが震えた。

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