初恋の記憶〜専務、そろそろその溺愛をやめてくださいっ！〜

ーーー

ーーーーーー


「なんでわたしが伽耶さんのことを好きってなるんですかっ！そりゃあ伽耶さんは憧れの先輩ですけど…女性じゃないですかっ！」

ベッドまで行かずリビングの大きなソファーで横になっている専務にいくらか乱暴に毛布をかける。

「……」

「そりゃあ口に出したタイミングが悪かったのは認めますけどっ！それに、倒れた原因、このことじゃないみたいじゃないですか！来ていただいたお医者様が言うには過労と普段からの睡眠不足が倒れた原因だって。少しお仕事セーブしていただきますからねっ」

「……」

「あと、わたしとの食事会も、」

「それはダメだ」

「どうしてっっ、」

体温を計ろうと専務の左腕を掴んだら、逆に体ごと引っ張られて専務の体の上に乗っかる形になってしまった。

「ちょっ、おろしてくださいっ！」

「軽すぎ」

「そんなこと聞いていませんっ！専務っ」