初恋の記憶〜専務、そろそろその溺愛をやめてくださいっ!〜
「わたしとの食事会はこれまで通りにすると約束してくれたらおろしてやる」
と言いつつも専務はわたしを抱く力をどんどん強めてく。
「っ、わかった!わかりましたっ!専務との食事会は今まで通りしますっ」
参った!という風に約束すると、ふわっとわたしを抱きしめる力が弱まったのでホッとしたのも束の間。
フローリングにぺたりと着く筈の感触はなく、気付けばソファーの上で専務に組み敷かれていた。
「っ、専務…っ!?」
「…みなみの好きな人って、誰?」
片手でわたしの両手を拘束して、もう一方の手指でわたしの首筋をツーとなぞる。
「ぁ…っ」
その刺激に身体が素直に反応してしまう。
そんなわたしの反応が気に入ったのか、専務はクスリと笑むと今度はその形の良い唇と舌で攻めてくる。
わたしの息もどんどん荒くなって、意識もぼんやりとしてきた。
「教えてくれないと、このまま君を奪うが?」
「まっ…言う、か、らっ」
そう言っている間にも専務はわたしの身体を攻めることを止めない。