初恋の記憶〜専務、そろそろその溺愛をやめてくださいっ!〜


「井上みなみさん。俺と結婚していただけますか?」

薔薇の花束とともに、プロポーズしてくれた。

相変わらずの自信満々な表情で。

悔しい。悔しいなぁ。

わたしの人生、この人の意のままじゃない。

「そんなことはないさ。さぁ、みなみ。返事を」

返事なんて、決まっているじゃない。

「はい。よろしくお願いします。雄一(ゆういち)さん」


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