100回生贄として殺されたので101回目の転生では幸福な人生を願って令嬢になったけれど何故か元凶が偏愛してくる
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その翌日、私がハーディスに質問をしてもあれ以上のことを一切答えなくなった。
笑って他の話題にすり替える。
ハーディスにお仕置きは効かない。
無視しようが怒ろうが、ハーディスからすると全てが私からの愛で全て受け止めたい、味わいたい、涙なんか流して頂けるとそれを舐め取りたいとか言い出したので恐怖から質問を止めた。
恐らくそれも計算のうちだろう。
ハーディスがそういう風に言ったり迫ってくれば私は嫌がってやめてしまうので向こうの勝ちだ。
仕方が無いと父に聞いてみれば言葉を濁された。
王子だと言うことには一切答えず、ただ三番目の交際申し込みをしてきた相手だとは認めたが。
父からは私にも立場があって何もかもお前に話せるわけでは無いのだ、と申し訳なさそうに言われ、私はそれ以上聞くのを諦めた。
おそらく本当にハーディスが王子だというのなら、色々と秘密にしなければならないことも多いのだろう。
だからこそ父が何も答えないことで私は確証を持った。
ハーディスがこの国の王子なのだと。