真っ白な世界。
私は女ということが

ばれるギリギリの所だった。

「おや?

あぁ、そうだった。

傷が見えなくてよかった。」

そう言って笑いながら

部屋へ戻っていくのを見た時、

私は思った。

まだ人との関わり方が分からない

私でもわかるほど、

悪意があることに。

でもどんな悪意なのかは

分からなかった。
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