真っ白な世界。
私は少女の前に立った。

私がいれば

土方さんは

刀を振り下ろせない。

「なんのつもりだ。

怪しいから連れていたんだろう?」

確かにそうだ。

少女はとても怪しかった。

だが心配でもある。

歩けない少女が

なぜ、あの場所にいたのか、

何故、死を受け入れるのか。

「私にも·····わかりません。」
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