真っ白な世界。
唯一目立つ怪我と言えば

私が芹沢さんと戦った時の

左手だろうか。

だがあの頃は

私が大丈夫と言ったこともあり、

酷くは考えなかったのかもしれない。

けれどここで過ごしていくにつれ

怪我や死について

考えていたのだろうか。

·····考えても仕方がない。

彼女が目覚めるのを待つしかない。

だけどまゆきさんは

1週間待っても

目覚めなかった。
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