真っ白な世界。
はじめさんは私をじっと見つめた。

·····ずるい。

こんな時に

“弟”と呼ぶなんて。

私の想いを消してはいけない。

そしてまゆきさんの気持ちを

放置してはいけない。

はじめさんはそう言いたいんだ。

答えはもう1つしかない。

「相談·····、乗ってくれて

ありがとうございます。」

「いえいえ。」

笑顔のはじめさん。
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