真っ白な世界。
「命は守れたんちゃいます?

むしろ連れ去られて

命あるなんて有り得ん話ですわ。

守るために刀を握るなんて

やっぱり沖田さんは男前ですなぁ。

ほな、また朝来ます。」

山崎さんは不思議な人だ。

体中が痛む。

これでは寝れそうにもない。

指のひとつでも動かせば

腕に激痛が走る。

「情けない·····。」

私の声は真っ暗な夜に飲み込まれた。
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