真っ白な世界。
彼女だけは何があっても

失いたくない。

手を伸ばそうとした瞬間、

彼女は遠くなった。

敵に囲まれて斬られてしまう。

刀を握らなければ、

大切な人がいなくなる。

腰にあるはずの刀をとろうとしたが

そこには何も無かった。

「た、すけ・・・て、」

急いで行こうとするのに

足が動かない。

「やめろっ!彼女は関係ない!

私に、その刀は私に向ければ·····!」
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