真っ白な世界。
「とりあえず横になりましょ。」

私を支えてゆっくりと

横にならせ布団をかけてくれた。

「それにしても動けるなんて

鬼か思いますわ。」

「·····悪い鬼かもしれませんね。」

「冗談ですのに。」

山崎さんはずっと笑っている。

この人の話し方は独特だ。

女性のような言葉遣い。

「まゆきさんは沖田さんが

お戻りになられる前、

永倉さんらが保護した後

慌てて駆け寄っていったらしいですよ。」
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