真っ白な世界。
総司は頭を下げた。

普段は強くて、

でも人懐っこくて、

みんな総司のことが好きだ。

頭を下げられたら

それ以上何も言う気なんてない。

源さんはもう笑っていた。

きっと総司を

説得することは

無理だとそう思ったんだ。

「じゃあ女ってことが

分からないようにしないとな。」

総司は頭を上げた。
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