彩りの日々
「“たった二歳の差”がなんだってんだよ……」

ぼそりと呟いたしょうちゃんの呟きは私には届かない。

「え?」

「……なんでもねーよ」

「ふーん?」

しょうちゃんが何を考えているのかわからないが、かずくんに告白するようにと背中を押してくれたわけで。

もしかしたらしょうちゃんもしょうちゃんなりに私のことを心配してくれていたのかもしれない。



むすりとした不機嫌そうなしょうちゃんの横顔も今の私には前よりも可愛く見える気がした。

やはりしょうちゃんも変わらない。根は優しい良い子のままだ。




「しょうちゃん今日は夕ご飯うちに食べにおいでよ」

「いや、いいよ」

「しょうちゃんの大好きなオムライス作ろうと思ってるんだけど」

「…………いく……」


こういうところは大変素直で可愛らしい。



食べ物につられるしょうちゃんの子供らしい一面に、私はぷっと吹き出して笑ってしまった。


そんな私に「バカにすんなよ!」と怒るしょうちゃんはやっぱり眉間に皺が寄っていたけれど、どうしようもなく愛らしく見えるのだった。
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