彩りの日々
「今日夕飯作りに行くね」と、何事もなかったようにメッセージを送って、食材を持って会社帰りにしょうちゃんの家へ足を運んだ。
「俺、もう来なくていいって返事したよな?」
頑とした、拒絶。
家に行くと開口一番追い返されそうになりめげそうになったが、ここで帰るわけにはいかない。
来なくていいと確かに返信は来ていたけど、自分は保護者のかずくんに頼まれたのだからしょうちゃんの世話を焼く権利があると思う。
「でも、」
「兄貴に言われてることなら心配しなくていい。自分一人でもちゃんと飯作るし、掃除とかもしっかりしてるし」
確かに、ここ数日私は一度も来ていなかったのに、前の荒れ果てようが嘘のようにリビングもキッチンも片付いている。
自炊もしているような痕跡があった。
きちんと一人で自立できているのであれば私は必要ない。
干渉しすぎもしょうちゃんのためにはならないだろう。
「じゃあ、買ってきた食材だけ、置いてってもいい? もったいないから、使って」
「……まあ、それなら。ありがたく使わせてもらう」
「よかった」
ほっとして、食材を冷蔵庫に仕舞い、片付ける。
干渉しすぎるつもりは勿論ないが、自分のことを頼って貰えなくて少しだけ寂しいような気がするのは、私もここ最近はずっとしょうちゃんと一緒に過ごす時間が当たり前の日常の一部になってきていたからだろうか。
「俺、もう来なくていいって返事したよな?」
頑とした、拒絶。
家に行くと開口一番追い返されそうになりめげそうになったが、ここで帰るわけにはいかない。
来なくていいと確かに返信は来ていたけど、自分は保護者のかずくんに頼まれたのだからしょうちゃんの世話を焼く権利があると思う。
「でも、」
「兄貴に言われてることなら心配しなくていい。自分一人でもちゃんと飯作るし、掃除とかもしっかりしてるし」
確かに、ここ数日私は一度も来ていなかったのに、前の荒れ果てようが嘘のようにリビングもキッチンも片付いている。
自炊もしているような痕跡があった。
きちんと一人で自立できているのであれば私は必要ない。
干渉しすぎもしょうちゃんのためにはならないだろう。
「じゃあ、買ってきた食材だけ、置いてってもいい? もったいないから、使って」
「……まあ、それなら。ありがたく使わせてもらう」
「よかった」
ほっとして、食材を冷蔵庫に仕舞い、片付ける。
干渉しすぎるつもりは勿論ないが、自分のことを頼って貰えなくて少しだけ寂しいような気がするのは、私もここ最近はずっとしょうちゃんと一緒に過ごす時間が当たり前の日常の一部になってきていたからだろうか。