私が好きになったのは芸能人?! 2
店員さんはそのまま厨房へ行く
陸くんはメニュー表を邪魔にならないところに立てかける
「雛、あんまり他の男に笑いかけないでくれ…」
「ん?なんで?」
何でダメなんだろう
私は首をかしげる
「心配になるだろ」
心配…?
「なんの?」
心配…なんだろう…
「雛は存在だけで人を寄せ付けるんだから
それにプラスして自分から引きつけるのはやめてくれ…」
陸くんは帽子をとる
私は磁石か何かですか?
陸くんの言っている意味が分からなかった
私はそれ以上に今気になることがある
「陸くん、帽子とったら陸くんってすぐ分かるね…」
「そうか?」
陸くんは帽子で潰れた髪を触りながら返事をした
髪はすぐに軽いパーマのかかったふわふわした髪に戻る