私が好きになったのは芸能人?! 2
今、私が壁側に座り、陸くんが通路側に座っている
逆じゃなくてよかった
だって、そしたら絶対騒ぎになってるでしょ
まだメガネをしてるから気づかれないかもしれないけど…
「陸くんってバレないのかな…」
「そんなに分かる?
まぁ俺は別にバレてもいいけど?」
またそうやって…!
「そうならないように気をつけるよ」
陸くんは私に微笑みかけた
ドキッ
メガネの奥で優しい目になる陸くんがかっこよくみえる
やっぱり陸くんだよ~!
私は思わず両手で顔を隠す
「なぁ、雛、ご飯食べたら買い物するのか?」
陸くんが私に聞いてきた
「そうだよ?だって本当はそのためにきたんだもん」
髪を切るためにきたんじゃないもん
「そっか…その格好で回るつもりか?」
陸くんが私の顔をじっと見る