私が好きになったのは芸能人?! 2
そのまままた厨房のある奥に入っていく
陸くんの前にあるハンバーグからは湯気が出ていて美味しそうな匂いがする
少ししてもう一度さっきの店員さんが今度は私のチーズハンバーグを持ってきた
「チーズハンバーグになります」
「はい」
男の店員さんは私の目の前にセットを置く
「ごゆっくりどうぞ」
そう言って私に向かって微笑み、厨房へ戻っていった
私は思わず下を向く
なんでそんなに私の方ばっかり見るの…?
「はぁ…俺が目の前にいるのに」
陸くんはつぶやいた
「ねぇ、私の顔に何かついてる?
もしかしてさっき切った髪の毛でも顔についてる?」
私ちゃんと確認してこなかったよ~!
「ついてないよ
大丈夫、食べよ?」
陸くんはフォークとナイフを私に渡す
私はそれを受け取った
そーだね、温かいうちに食べないとね