私が好きになったのは芸能人?! 2
「いいのいいの、雛にはこれくらいしないと伝わらないから」
「ふっ、陸がここまでとは知らなかったよ」
春くんは今度は呆れるような顔をする
「雛にだけだけどな」
「じゃないと俺が許さない
あと、その話し方の方が話しやすくて俺は好きだぞ」
「俺だって本当はそうしたいよ
できないから学校ではあの話し方なんだって
俺は別にお前から好きと言われても嬉しくねぇ」
私を抱きしめる腕が強くなる
「ねぇ陸くん、そろそろ離してくれないかな?」
ここショッピングモールなんだけど…
時々視線を感じる
「なぁ雛、もう一回好きって言ってくれないか?」
え?
何言ってるの?
私の話聞いてない?
「ねぇ、離して?」
もう一度言ってみる
「好きって言ってくれたらな」