私が好きになったのは芸能人?! 2


花梨も諦めない


「…嫌い…じゃないけど…」



陸くんが歯切れを悪くしながらも答える



「ほら!なら一枚くらいどう?!」



何故か陸くんに聞く


「ねぇ、それ着るの私だよね?」


なんで私に聞かないの?


「だって陸くんの方が反応するんだもん
 現にこうやって陸くんに拒否されるわけだし」


確かに私以上によく考えてるかも


私の隣から離れる様子もないし


「雛のためだ」


そう言って私を見る



「雛のためね〜…
 よし、音〜!」



花梨は音を呼ぶ

音が花梨に気がついてこっちにくる



「どうしたの?」

「これ、雛に似合うと思わない?」



花梨が私に服を当てる

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