私が好きになったのは芸能人?! 2
音の声が怯えているようだった
「今後あぁいうのは渡さないで
本人は着ても気が付かないから」
「…はい」
陸くんに静かに返事をする
「陸ちゃん、音ちゃんもわざとじゃないから許してあげて?
見たのが僕たちだけならいいけど…
周りの人も結構見てたみたいだよ…?」
「はぁ〜…店員が来たらなんとか誤魔化しといて」
その声とともに陸くんがカーテンを開け中に入ってくる
ちょっ?!なんで?!
「ちょっと!陸くん!何で入ってくるの?!」
私は思わず小声で話しかける
試着室に2人っておかしいでしょ
陸くんはメガネをとる
そして何も言わずに私の肩に頭を乗せる
身長差があるから背中が少し丸くなる
そしてそのまま何も言わない
「あの〜…なんで何も言わないの?」
私は陸くんに話しかける