私が好きになったのは芸能人?! 2
私の心臓がドキドキしているのが分かる
「…雛、マジで勘弁して…」
え…?
「どういうこと?」
私何もしてないよ?
陸くんは顔をあげ、私を優しく抱きしめた
「俺、今日だけでも色々ありすぎてもう我慢の限界
春が抱きしめるわ、店員は連絡先を渡すわ…
挙句の果てには下着姿を全然知らないやつにも見られるわ…」
ん?いつそんなことされたんだろ?
「陸くんそんなことあったの?」
知らなかった…
私が髪を切りに行ってる間に起こったのかな?
陸くんは私の目を見るため抱きしめたまま話始める
「雛…全部雛のことだよ
俺は別に春と抱き合ったわけじゃねぇし、店員の連絡先をもらったわけじゃない
それに、今試着してんの雛だろ」
えっ…?…私?
確かに春くんに抱きしめられたけど…
「私、連絡先なんてもらってないよ?」