私が好きになったのは芸能人?! 2

私がそういうと陸くんは自分のポケットに手を突っ込み一枚の紙を出す




あ、これ…


そこにはさっきお昼で食べたお店の紙だった


私がクーポンをもらってそれを陸くんに渡したんだっけ



「見てみろよ」


陸くんは静かに呟く


私は言われるがまま、紙を開く





「えっ…」


そこには



『今日は食べに来てくれてありがとうございました
 連絡待ってます
 080-××××-××××     西馬』





「知らなかった…」


私はてっきりクーポンかと…



「そいつ、店に入った時からずっと雛のこと見てた」


え、嘘…


「どこか変でずっと見てたとかじゃないから
 雛のことが好きになったんだよ、あいつ」




陸くんは嫌そうな悔しそうな顔をしていた


店員さんが私のことを好き?


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