私が好きになったのは芸能人?! 2
「それは…また言うよ、ほらあれ矢野じゃね?」
陸くんは教えてくれなかった
そして陸くんの視線の先には走ってくる音がいた
「ごめん!待った?遅くなってごめんね!
で、なんで陸くんがいるの?」
音が私たちのところにくるなり勢いよく聞いてくる
走ってきて息が上がっている
「音一旦落ち着こ?
陸くんとは音の部活が終わるまで一緒にいて
音が終わるって言ったら一緒にここまできてくれたの」
私は事情を話した
「そう言うこと、矢野もきたし俺帰るわ」
陸くんは私たちに挨拶をして帰ろうとする
「なるほどね、ねぇ陸くん、このあと私の家に来ない?
雛も一緒にくるよ、どうせ目的地は一緒でしょ?
もし一回家に帰らないといけないんだったら強く言わないけど」
陸くんを誘う音
え?
陸くんも音の家にくるの?
「別に家に帰っても誰もいないから俺はいいんだけど
いいのか?」