私が好きになったのは芸能人?! 2

音はどんどん食べ進める


周りには私たちしかいなかった





「そういえばさっきの見てたよ」



音は話しかける



「さっきのって?」


「陸くんの好きな人の話をするところから
 ここまでみんな話を聞こうとしてたんだから」



そう言って飲み物を飲む


「ここまで聞こえてたんだ…」



流石に聞こえないと思ってたよ


「まぁしっかり会話が聞こえてた人はそんなにいなかったかもしれないけど
 陸くんが言ってたのってまんま雛じゃない
 バレるんじゃないかって少しひやっとしたよ?」


音が私を見て言う


「あれって私のことだったの?
 てっきり、バレないように嘘をついてるのかと思ってた」

「雛を知ってる人なら誰だって分かるよ
 あなたたち付き合ってること隠したいのか隠したくないのか分からないんだけど」



そんなの隠したいに決まってるよ!

だって相手はあの陸くんなんだもん

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