私が好きになったのは芸能人?! 2
「ん?しょうがなくね?
もうみんなそれぞれ話しちゃってるし
俺はこの方が嬉しいんだけど」
陸くんは前にいる人たちを見て言う
まぁ確かにみんなカップルだったり桃ちゃんだって好きな人の隣を歩けたりしてるけど
前にいる音は秋ちゃんに何か耳打ちしてるみたい
会話までは聞こえないけど、秋ちゃんが驚いたり納得して頷いたりしている
その前はあんまり見えない
「私、納得いかない…」
「我慢しろって、そんなに俺がくるの嫌だったのかよ」
陸くんが私を見て聞いてくる
「嫌じゃないんだけどさぁ…もしみんなにバレたらどうしようって思って…」
「そんなにバレるのが心配だったら先に言うか?
そしたらこんなに心配しなくても良くなるぞ?
それにここにいるやつはみんな悪いやつだとは思わないしな」
先にね…
確かにここにいる人たちは誰かに言って悪い噂を流すようには見えない
「でも恥ずかしくて私から言えないよ…」
みんながどんな反応するか気になっちゃって言えない