推しに出会い今がある
第1話 いじめ
「あー階段きっつ。登りにくいしよ。一つ一つの段が高すぎるのよ。」
と、1人で文句を言う私
「ふぅ。着いた」
下駄箱に行き靴から上履きに履き替え教室へ
陰キャだから
少女漫画みたいな「おっはよー!」なんて言えない
ガラガラガラ……
……シーン
私が教室の扉を開けた瞬間みんな一斉にこっちをみた。
…………え?
何事……?
するとクラスで1番明るい甲斐さんが目の前にきて
「ねねw尾崎くんの事好きなの?w」
と訳の分からないことを言い出した。
「え、なんで?」
「いやぁ、あのね?w尾崎くんの靴箱の中に手紙が入ってたんだってwしかもさ、小口よりって書いてんの。小口さんじゃないの?」
と。
私には心当たりがなかった。
尾崎くんと話した事ないし
こっちからしたら、そんな子いたんだ状態。
「いや、私置いてないし、手紙なんて書いた記憶ない。」
「え、でもさ?小口よりって書いあるし、この手紙の折り方小口さん知ってるよね?」
「確かに折り紙好きでその折り方知ってるけど、書いた記憶ないし、そもそも尾崎くんと全然話してないからどんな子とかもわかんないし」
「あー。嘘はいいからw」
「いや、嘘j……」
「いや……って置いたの小口さんでしょ?だって仲のいいあの二人も言ってんだよ?w」
と指を指したのは
小学校は違かったけど中学に入って初めて仲が良くなった2人だった
ちょっと背が高くてストレートで男子と仲のいい今瀬 未来(いませ みらい)
背が低くてくせっ毛のあるちょっと陰キャ気味の井馬 綾瀬(いま あやせ)
私の中学校は2つの小学校が合わさるのだ。
だから2人は小学校の頃からの幼なじみだ。
その2人は私を見ると目を逸らした
その時に察してしまった。
犯人はあの二人だと
キーンコーンカーンコーン
「お前らいつまで立ってるんだ。チャイムなっただろ」
絶妙なタイミングで来た先生。
理科の先生をしており時折体調を崩して休む。
HRをして
先生の話が終わり
1時間目前の休み時間
また甲斐さんが来た
「んで?早く入れたって言いなさいよ。嘘ばっかついてたら嫌われるよ?」
「だから入れてもないし書いてもない。」
どう反抗しても無駄だってことはわかってた。
「ふーん。認めないんだ」
と言って戻って行った。
まさかこの出来事で私の中学校生活が最悪の物になるとは予想もしていなかった。
私の平和な中学校生活はここで終了したのだった。