画面越しの君へ
私から連絡するのはなんだか恥ずかしくて、掛けてきてってお願いした



じゅん君も緊張してるって言ってた。




そして、彼がお風呂から上がってしばらくしてから電話が鳴った。






すぐに出たら、なんだか待ち構えてたと思われるのが嫌で3コール目で電話に出た。






「もしもし…」







彼の少し緊張した声はどこか懐かしくて落ち着く声だった。





私の心臓はドキドキを通り越していた。





彼との会話はすごく自然体で面白くて、笑いが止まらなかった。








知らない間に朝になっていた。








携帯から何かが鳴っていた







「すぴー」








電話はつながったままだった。





部屋には彼の少し鼻の詰まった寝息が響いていた。








昨日の電話で決まったこと





それは






じゅん君とデートすることになった。
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