【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
今すぐ蹴り倒したい気持ちになったけど、流石にみんなの前でやる勇気は無かった。
と言うか、その前に何かを察した愛良に肩を掴まれ止められたけど。
「どうどう、お姉ちゃん落ち着いて」
どうどうって、私は暴れ馬か⁉
愛良の対応に周りから笑いの声が出て少し恥ずかしくなった。
そんな感じで、今回の話し合いは終了となった。
零士とのケンカで終わったから、他にも何か聞きたいことがあった気がするけれど忘れてしまう。
吸血鬼とか花嫁とか、未だに信じられないけど、とにかく今日から城山学園での生活が始まる。
多大な不安の中に、ちょっとだけ楽しみを含ませた1日目の夜が近付いてきた。