【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
「二人とも、おはよう。今呼びに行こうと思ってたところよ」
片手を上げながらそう言って近付いてきたのは弓月先輩だった。
「あ、弓月先輩。おはようございます」
「おはようございます。呼びにって、何か用事でもあったんですか?」
挨拶と同時に疑問を口にすると、「用事ってほどのことじゃ無いけれど」と前置きした弓月先輩は一緒に歩き始める。
「田神先生に頼まれたの。あなた達食堂で朝食取るのは初めてだから、付き添ってほしいって」
「そうなんですか?」
ちょっと過保護っぽいなぁと思いながら返すと、弓月先輩も同じ様に思っていた様で少し苦笑していた。
「心配し過ぎな気はしたけれど、今日から新しい学園生活でしょう? 少なからず緊張するだろうから、朝くらいは付き添ってあげたほうが良いかな、とも思って」
その説明に私と愛良は一度顔を見合わせてから弓月先輩に向き直った。
「そういうことなら、お願いします」
「少しでも知っている人がいると安心するので」
そうして私達は三人になってエレベーターを降りて行った。
食堂は一階の男子寮側にある。
朝食はテーブルに既にセッティングされている様で、今朝は和食だった。
お盆の上にご飯と味噌汁。卵焼きと焼き海苔、あとは少量のお新香。
弓月先輩の話だと、卵焼きが納豆だったりと違う時もあるらしい。
片手を上げながらそう言って近付いてきたのは弓月先輩だった。
「あ、弓月先輩。おはようございます」
「おはようございます。呼びにって、何か用事でもあったんですか?」
挨拶と同時に疑問を口にすると、「用事ってほどのことじゃ無いけれど」と前置きした弓月先輩は一緒に歩き始める。
「田神先生に頼まれたの。あなた達食堂で朝食取るのは初めてだから、付き添ってほしいって」
「そうなんですか?」
ちょっと過保護っぽいなぁと思いながら返すと、弓月先輩も同じ様に思っていた様で少し苦笑していた。
「心配し過ぎな気はしたけれど、今日から新しい学園生活でしょう? 少なからず緊張するだろうから、朝くらいは付き添ってあげたほうが良いかな、とも思って」
その説明に私と愛良は一度顔を見合わせてから弓月先輩に向き直った。
「そういうことなら、お願いします」
「少しでも知っている人がいると安心するので」
そうして私達は三人になってエレベーターを降りて行った。
食堂は一階の男子寮側にある。
朝食はテーブルに既にセッティングされている様で、今朝は和食だった。
お盆の上にご飯と味噌汁。卵焼きと焼き海苔、あとは少量のお新香。
弓月先輩の話だと、卵焼きが納豆だったりと違う時もあるらしい。