【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
夕食は自由席になるけれど、朝食は来た順番に端から詰めて座るらしい。
そして食べ終わったらお盆を持って指定の場所に食器などを片付けて出て行く。
その辺りのシステムも説明されないとすぐには分からなかっただろうから、やっぱり弓月先輩に来てもらって正解だったみたい。
味は可もなく不可もなく。
普通に美味しかった。
食べ終わったら寮を出て登校だ。
部屋の鍵を上原さんに預けると「いってらっしゃい」とにこやかに送り出してくれる。
寮から学舎までは徒歩で10分くらい。
みんな同じ寮から学校に行くので、ぞろぞろと集団登校しているみたい。
たまに忘れ物でもしたのか流れに逆らって走って戻って行く人がいるけれど、それ以外はみんな真っ直ぐ道を歩いている。
寮から道なりに進むと高等部の校舎の方が手前になるため、私と弓月先輩は足を止めて愛良を見送った。
愛良にも付き添ってくれる女子中学生がいれば良いのに。と思いながら見送っていると、弓月先輩が顔を覗き込む様に聞いてきた。
「やっぱり心配?」
「……そう、ですね。ただでさえ愛良が一番狙われやすいらしいし、愛良に付き添ってくれる女子中学生でもいればいいなぁとは思います」
そして食べ終わったらお盆を持って指定の場所に食器などを片付けて出て行く。
その辺りのシステムも説明されないとすぐには分からなかっただろうから、やっぱり弓月先輩に来てもらって正解だったみたい。
味は可もなく不可もなく。
普通に美味しかった。
食べ終わったら寮を出て登校だ。
部屋の鍵を上原さんに預けると「いってらっしゃい」とにこやかに送り出してくれる。
寮から学舎までは徒歩で10分くらい。
みんな同じ寮から学校に行くので、ぞろぞろと集団登校しているみたい。
たまに忘れ物でもしたのか流れに逆らって走って戻って行く人がいるけれど、それ以外はみんな真っ直ぐ道を歩いている。
寮から道なりに進むと高等部の校舎の方が手前になるため、私と弓月先輩は足を止めて愛良を見送った。
愛良にも付き添ってくれる女子中学生がいれば良いのに。と思いながら見送っていると、弓月先輩が顔を覗き込む様に聞いてきた。
「やっぱり心配?」
「……そう、ですね。ただでさえ愛良が一番狙われやすいらしいし、愛良に付き添ってくれる女子中学生でもいればいいなぁとは思います」