【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
 胸はB……そろそろCになるんじゃないかな?

 そしてくびれもしっかり出ていて腰から足までのラインがキレイだ。


 ……うん、やっぱり羨ましいよ。


「うぅ……愛良ちゃんもあたしよりある……」

 さっきまでの元気はどこへやら。
 瑠希ちゃんは私達の胸を見てしょんぼりしていた。


「鏡、一々人と比べないの。太ってないならそれで十分じゃない」

 そう言った嘉輪を見ると……。


「……神々しい」

 思わずそんな言葉が出てきてしまった。


 出るところが出ててキュッとするところは締まってて、抜群にスタイルがいい。

 でもエロい感じとかはなくて、ただただ美しい。

 あれだ、ヴィーナスってこんな感じじゃないかなって思う。


 羨ましいとか思うのもおこがましい。


「完璧な体型の嘉輪先輩に言われても……」

 瑠希ちゃんはため息をつきつつ落ち込むばかり。


「あ、ははは。……まあ、みんな準備出来たんだし温泉行こう?」

 しょんぼりする瑠希ちゃんにずっと付き合っているわけにもいかず、私はそう提案した。


 中の温泉は……大変満足するものでした!

 メインとなる大きな湯舟。
 そして週替わりで入っているものが変わるという湯舟は、今日は保湿や肌荒れの改善作用があるというパセリ風呂。
 そしてサウナに露天風呂もついていて……。

 ちょっとした温泉施設よりも充実していた。


 帰りはもう始終鼻歌を歌っていて、嘉輪や瑠希ちゃんに「よっぽど嬉しかったんだね」と微笑まし気に見られていた。

 ……愛良は呆れていたけどね。
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