【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
守って貰っているからと言って上下関係があるわけじゃないけれど、やっぱり申し訳ないと思ってしまうから。
私は三階に上がって俊くんのクラスに行ってみる。
パッと見いなかったので近くにいたH生に聞いてみたら、今日は掃除当番だったらしく今はごみ捨てに行っているんだとか。
ただでさえ違う学年の階。
しかも“花嫁”の姉ということで目立っているので、このままここで待つのも躊躇われた。
だから俊くんを探しつつ、もしいなかった場合は津島先輩に頼もうと一階に降りることにする。
一階に降りた私は、三年の教室が並ぶ廊下を覗き込みながらどうしようかと迷った。
三年の廊下は一年のところよりもさらに居づらい。
しかもやっぱり私は目立つのか、主にV生からの視線が痛い。
「おい、あれ“花嫁”の姉だろ? お前声かけて来いよ」
「え? 大丈夫なのか? ちょっかい出したら赤井家に睨まれるんじゃねぇの?」
少し離れたところからそんな会話が聞こえてくる。
「……」
うん、津島先輩は諦めよう。
この中を進んで津島先輩に会いに行くのはものすごく気まずかったから。
私は大人しく当初の予定通り俊くんを探すことにした。
「……確かゴミ捨て場はこっちだったよね……?」
私は三階に上がって俊くんのクラスに行ってみる。
パッと見いなかったので近くにいたH生に聞いてみたら、今日は掃除当番だったらしく今はごみ捨てに行っているんだとか。
ただでさえ違う学年の階。
しかも“花嫁”の姉ということで目立っているので、このままここで待つのも躊躇われた。
だから俊くんを探しつつ、もしいなかった場合は津島先輩に頼もうと一階に降りることにする。
一階に降りた私は、三年の教室が並ぶ廊下を覗き込みながらどうしようかと迷った。
三年の廊下は一年のところよりもさらに居づらい。
しかもやっぱり私は目立つのか、主にV生からの視線が痛い。
「おい、あれ“花嫁”の姉だろ? お前声かけて来いよ」
「え? 大丈夫なのか? ちょっかい出したら赤井家に睨まれるんじゃねぇの?」
少し離れたところからそんな会話が聞こえてくる。
「……」
うん、津島先輩は諦めよう。
この中を進んで津島先輩に会いに行くのはものすごく気まずかったから。
私は大人しく当初の予定通り俊くんを探すことにした。
「……確かゴミ捨て場はこっちだったよね……?」