【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
すれ違っていないかちょっと不安に思いながらゴミ捨て場のある方に向かう。
何だか、この辺りは人の気配が少ない。
放課後の騒がしさが遠くに聞こえる。
大丈夫とは思いつつも、嘉輪の過保護っぷりを思い出すと流石にこの辺りを一人で歩くのはまずいかな、と思い直した。
少し戻って、せめてもっと人目がある場所で俊くんを待っていた方がいいのかもしれない。
そう考えて踵を返した時だった。
「……うっうぅ……」
女の人のうめき声がすぐ近くの資料室から聞こえてきたんだ。
どうしたんだろう。
何だか辛そうな、苦しそうなうめき声に聞こえたけれど……。
もしかすると先生に資料を片付けるように言われてきた生徒がそのまま具合が悪くなったとか?
それか資料の山が落ちてきて動けなくなったとか。
どちらにしろ助けが必要な状況なんじゃないだろうか?
こんな人気のない場所じゃあ、次に人が通るのはいつになるか分からない。
私は助けないと! と思ってその資料室のドアを開けた。
「大丈夫ですか⁉」
そう声を上げながら中に入っていくと、すぐに人の姿が見えた。
ドアからは少し影になって見えない場所。
でも、中に入ればよく見える場所に。
何だか、この辺りは人の気配が少ない。
放課後の騒がしさが遠くに聞こえる。
大丈夫とは思いつつも、嘉輪の過保護っぷりを思い出すと流石にこの辺りを一人で歩くのはまずいかな、と思い直した。
少し戻って、せめてもっと人目がある場所で俊くんを待っていた方がいいのかもしれない。
そう考えて踵を返した時だった。
「……うっうぅ……」
女の人のうめき声がすぐ近くの資料室から聞こえてきたんだ。
どうしたんだろう。
何だか辛そうな、苦しそうなうめき声に聞こえたけれど……。
もしかすると先生に資料を片付けるように言われてきた生徒がそのまま具合が悪くなったとか?
それか資料の山が落ちてきて動けなくなったとか。
どちらにしろ助けが必要な状況なんじゃないだろうか?
こんな人気のない場所じゃあ、次に人が通るのはいつになるか分からない。
私は助けないと! と思ってその資料室のドアを開けた。
「大丈夫ですか⁉」
そう声を上げながら中に入っていくと、すぐに人の姿が見えた。
ドアからは少し影になって見えない場所。
でも、中に入ればよく見える場所に。