【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
「……それで? 今後のことを早急に話し合いたいとか言ってたけれど、どうするつもりなの?」
いつの間にか私のでっかい蚊発言から立ち直っていた嘉輪が、みんなに――というか主に男性陣に向かって言う。
見ると、少し怒っているのか彼らを睨んでいた。
それに怯むことなく、田神先生が口を開く。
「ああ、聖良さんの守りについてしっかり決めておきたいと思ってね」
「今更? そういうのはもっと早くやるべきことだったんじゃないの?」
怒りを滲ませながらも淡々と話す嘉輪に、田神先生も一瞬言葉に詰まる。
でも、すぐに持ち直した。
「そうだな。それが原因で今回のことにつながってしまった」
「……田神先生はちゃんと理解してるみたいだけど、肝心の婚約者候補の五人はどうなの? 聖良はあくまでおまけみたいなものだからとか思ってるんじゃないの?」
「そんな! おまけだなんて!」
「聖良先輩も、守るべき人だと認識していますよ」
嘉輪の言葉にすぐさま反応したのは浪岡くんと俊くんだった。
でも、次に言葉を発した零士は真逆のことを口にする。
「そいつは俺にとったらおまけですらねぇよ。俺は初めから愛良しか守るつもりはねぇ」
流石にここまでハッキリと言われると、逆に感心してしまう。
いつの間にか私のでっかい蚊発言から立ち直っていた嘉輪が、みんなに――というか主に男性陣に向かって言う。
見ると、少し怒っているのか彼らを睨んでいた。
それに怯むことなく、田神先生が口を開く。
「ああ、聖良さんの守りについてしっかり決めておきたいと思ってね」
「今更? そういうのはもっと早くやるべきことだったんじゃないの?」
怒りを滲ませながらも淡々と話す嘉輪に、田神先生も一瞬言葉に詰まる。
でも、すぐに持ち直した。
「そうだな。それが原因で今回のことにつながってしまった」
「……田神先生はちゃんと理解してるみたいだけど、肝心の婚約者候補の五人はどうなの? 聖良はあくまでおまけみたいなものだからとか思ってるんじゃないの?」
「そんな! おまけだなんて!」
「聖良先輩も、守るべき人だと認識していますよ」
嘉輪の言葉にすぐさま反応したのは浪岡くんと俊くんだった。
でも、次に言葉を発した零士は真逆のことを口にする。
「そいつは俺にとったらおまけですらねぇよ。俺は初めから愛良しか守るつもりはねぇ」
流石にここまでハッキリと言われると、逆に感心してしまう。