【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
悲しいけれど、仕方ないことなのかなって思った。
朝食は先生や寮母の上原さん達が気を使ってくれたのか、食堂ではなく会議室に用意してくれていた。
婚約者候補五人の分と嘉輪、瑠希ちゃんの分も。
昨日寮に入った途端に感じたような視線を浴びながら朝食を取ることにならなくて良かった。
先客だった浪岡くんや津島先輩と一緒にご飯を食べて、学校に向かう。
そうして危険度が上がったという学園生活を一日過ごしてみたんだけれど……。
何というか……一言で言うとカオスだった。
表面上は普段通りなのに、V生は確実にソワソワしているし、H生は緊張していたり戸惑っていたり。
極力普段通りに出来ているのはVH生だけだった。
まあ、突然襲ってくるような人がいないだけマシなのかもしれない。
それにしても……弓月先輩には悪いけれど、やっぱりH生は心から信頼出来そうにない。
守って貰うのに気が引ける私だけれど、H生は別の意味で守って貰いたいとは思えなかった。
対応がまちまち過ぎる。
誰を信用して、誰を警戒すればいいのかが分からない。
そんな状態で気を許すことは出来ないと思った。
そんな日々が数日続き、私と愛良は疲弊していく。
それを見かねてか、田神先生がある提案をしてくれた。
***
朝食は先生や寮母の上原さん達が気を使ってくれたのか、食堂ではなく会議室に用意してくれていた。
婚約者候補五人の分と嘉輪、瑠希ちゃんの分も。
昨日寮に入った途端に感じたような視線を浴びながら朝食を取ることにならなくて良かった。
先客だった浪岡くんや津島先輩と一緒にご飯を食べて、学校に向かう。
そうして危険度が上がったという学園生活を一日過ごしてみたんだけれど……。
何というか……一言で言うとカオスだった。
表面上は普段通りなのに、V生は確実にソワソワしているし、H生は緊張していたり戸惑っていたり。
極力普段通りに出来ているのはVH生だけだった。
まあ、突然襲ってくるような人がいないだけマシなのかもしれない。
それにしても……弓月先輩には悪いけれど、やっぱりH生は心から信頼出来そうにない。
守って貰うのに気が引ける私だけれど、H生は別の意味で守って貰いたいとは思えなかった。
対応がまちまち過ぎる。
誰を信用して、誰を警戒すればいいのかが分からない。
そんな状態で気を許すことは出来ないと思った。
そんな日々が数日続き、私と愛良は疲弊していく。
それを見かねてか、田神先生がある提案をしてくれた。
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