【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
3.狙われる花嫁達
お別れ会
お別れ会の日程が決まったのは田神先生から承認を得てからすぐだった。
「この日はどうだろうか? 日曜日だけど次の日も休日だし。……それに、その日は満月だから」
田神先生が提案してきたのは十月の三連休。
土、日、月の真ん中の日だった。
三連休の中日なら遊び疲れても翌日休めるし、前日に他の護衛をしてくれる人達と下準備が出来るからだそうだ。
下準備とか必要になることだっていうのが何だか申し訳なかったけれど、多分ここまでのことはそうそうないだろうし、お別れ会自体は一回やってしまえば終わる。
何より、地元の友達と遊んで気分転換がしたかった。
私も学校生活に気疲れしていたけれど、愛良もかなり疲弊しているみたいだったし。
「はい、良いと思います」
愛良と一緒に同意する。
田神先生のことも、少し落ち着いた。
直後はとにかく恥ずかしくてどうしたらいいか分からなかったけれど、今は手を出さないっていう宣言通り田神先生はあの日のことを匂わせるようなことはしなかった。
むしろ気にして授業をまともに聞けなかった私に。
「学生の本分は勉強だろう?」
と冷気漂う感じに言われて「ひぇい!」って返事をしてしまったり。
そんなやり取りもあって今では前とあまり変わりない様子で関わっている。
「この日はどうだろうか? 日曜日だけど次の日も休日だし。……それに、その日は満月だから」
田神先生が提案してきたのは十月の三連休。
土、日、月の真ん中の日だった。
三連休の中日なら遊び疲れても翌日休めるし、前日に他の護衛をしてくれる人達と下準備が出来るからだそうだ。
下準備とか必要になることだっていうのが何だか申し訳なかったけれど、多分ここまでのことはそうそうないだろうし、お別れ会自体は一回やってしまえば終わる。
何より、地元の友達と遊んで気分転換がしたかった。
私も学校生活に気疲れしていたけれど、愛良もかなり疲弊しているみたいだったし。
「はい、良いと思います」
愛良と一緒に同意する。
田神先生のことも、少し落ち着いた。
直後はとにかく恥ずかしくてどうしたらいいか分からなかったけれど、今は手を出さないっていう宣言通り田神先生はあの日のことを匂わせるようなことはしなかった。
むしろ気にして授業をまともに聞けなかった私に。
「学生の本分は勉強だろう?」
と冷気漂う感じに言われて「ひぇい!」って返事をしてしまったり。
そんなやり取りもあって今では前とあまり変わりない様子で関わっている。