【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
菅野さんの運転する車を見送っていると、今日護衛に付いてくれる四人が来て合流する。
「じゃあ俺は他の護衛と合流して周囲を守ってるから」
合流出来たのを見届けて、津島先輩が離れて行った。
「よし、じゃあここからは別行動だね。愛良、本当に気を付けてね!」
「それはこっちのセリフだよ、お姉ちゃん」
念を押す私に、愛良は不満そうに言い返す。
そりゃあ私は前科があるような状態だけれど、その分警戒心はあるはずだし。
そういう意味では愛良の方が心配なんだけれど……。
「愛良は俺が絶対に守る。だから大丈夫だ」
零士が愛良の手を取って近付く。
その目は愛良しか映していなくて……本当、相変わらずだ。
「零士先輩……」
愛良は少し戸惑いつつも、頬が染まっている。
何だか二人の距離が今までより近い気がした。
「……」
チラリと石井君を見てみる。
彼は感情を読ませないようにか鉄面皮の状態だった。
石井君の思いは届きそうにないけれど……。
大丈夫かな?
落ち込んでないかちょっと心配だったけれど、感情を押し殺しているみたいなのに指摘するわけにもいかないよね。
とりあえず今は何も言わないことにする。
「さ、それじゃあ行きましょうか」
「じゃあ俺は他の護衛と合流して周囲を守ってるから」
合流出来たのを見届けて、津島先輩が離れて行った。
「よし、じゃあここからは別行動だね。愛良、本当に気を付けてね!」
「それはこっちのセリフだよ、お姉ちゃん」
念を押す私に、愛良は不満そうに言い返す。
そりゃあ私は前科があるような状態だけれど、その分警戒心はあるはずだし。
そういう意味では愛良の方が心配なんだけれど……。
「愛良は俺が絶対に守る。だから大丈夫だ」
零士が愛良の手を取って近付く。
その目は愛良しか映していなくて……本当、相変わらずだ。
「零士先輩……」
愛良は少し戸惑いつつも、頬が染まっている。
何だか二人の距離が今までより近い気がした。
「……」
チラリと石井君を見てみる。
彼は感情を読ませないようにか鉄面皮の状態だった。
石井君の思いは届きそうにないけれど……。
大丈夫かな?
落ち込んでないかちょっと心配だったけれど、感情を押し殺しているみたいなのに指摘するわけにもいかないよね。
とりあえず今は何も言わないことにする。
「さ、それじゃあ行きましょうか」