【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
「人間に成りすます術を手に入れ、人という“野”に“忍”一族だ」
「そんな一族があったとはなぁ……。でも、何で忍んでる一族がそいつを守るんだ? 全然忍んでねぇじゃねぇか」
「っそれは……」
岸の言葉に、言いづらそうに視線を背ける忍野君。
私と目が合うと、サッと逸らすように前を見た。
「多分……香月がこうなったのは、俺のせいだから……」
「え? どういうこと?」
こうなったって、何?
「ふぅん……なんか色々と裏がありそうだなぁ? だけどよぉ、今はゆっくりオハナシを聞いてる暇はねぇんだわ」
グッと、岸の体制が低くなる。
「俺の女、返してもらうぜぇ?」
瞬間、岸の姿が見えなくなる。
かと思ったらすぐ近くに現れた。
「っくっ!」
私が驚く暇もなく、忍野君が私に伸ばされた岸の腕を掴み弾く。
「やるじゃねぇか」
でも岸はまだまだ余裕で……。
体勢を立て直したと思ったら、今度は蹴りを忍野君に食らわせた。
「くぅっ!」
忍野君は何とか防ぐけれど辛そうだ。
私は単純に邪魔になりそうだと感じ少しだけ二人から離れる。
戦いは岸が優勢。
忍野君は何て言うか……吸血鬼として力は強くなったけど戦い自体には慣れていないって感じ。
「そんな一族があったとはなぁ……。でも、何で忍んでる一族がそいつを守るんだ? 全然忍んでねぇじゃねぇか」
「っそれは……」
岸の言葉に、言いづらそうに視線を背ける忍野君。
私と目が合うと、サッと逸らすように前を見た。
「多分……香月がこうなったのは、俺のせいだから……」
「え? どういうこと?」
こうなったって、何?
「ふぅん……なんか色々と裏がありそうだなぁ? だけどよぉ、今はゆっくりオハナシを聞いてる暇はねぇんだわ」
グッと、岸の体制が低くなる。
「俺の女、返してもらうぜぇ?」
瞬間、岸の姿が見えなくなる。
かと思ったらすぐ近くに現れた。
「っくっ!」
私が驚く暇もなく、忍野君が私に伸ばされた岸の腕を掴み弾く。
「やるじゃねぇか」
でも岸はまだまだ余裕で……。
体勢を立て直したと思ったら、今度は蹴りを忍野君に食らわせた。
「くぅっ!」
忍野君は何とか防ぐけれど辛そうだ。
私は単純に邪魔になりそうだと感じ少しだけ二人から離れる。
戦いは岸が優勢。
忍野君は何て言うか……吸血鬼として力は強くなったけど戦い自体には慣れていないって感じ。