【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
「俺は……友人くらいにしか思えないが、もし俺を選んだなら努力はするし必ず守る」
何だか嬉しいような嬉しくないような意見ばかりを言う二人。
そんな二人に助けを求めようとしたこと自体が間違っていたのかもしれない。
私は二人を無視して女の子達に目を向ける。
すると瑠希ちゃんがキラキラした目でこちらを見ていた。
「すごい! 逆ハーレムですよ⁉ 後輩二人に同級生! そして先生まで! あ、でも先輩ポジションは足りないですね」
オイ!
「鏡、落ち着きなさい」
私の代わりに嘉輪が瑠希ちゃんをたしなめてくれた。
――と思ったのに。
「聖良は可愛いから、今後先輩ポジションの人だって現れるかもしれないわよ?」
って嘉輪ーーー⁉
何でこうもみんな助けにならないのか。
嘉輪の近くにいる正輝君は視線を合わせようとすらしてくれないし!
私は最後の望みと愛良を見る。
「え、えっと……」
視線が合って少しオロオロした愛良は、グッと意を決したように拳を握って口を開いた。
「お姉ちゃん、頑張って!」
「……」
応援が欲しいわけじゃないんだけどなーーー⁉
ちょっと泣きたくなってきた。
そして愛良の隣の零士はと言うと……。
「俺は愛良にちょっかい出すやつがいないならどうでも良い」
何だか嬉しいような嬉しくないような意見ばかりを言う二人。
そんな二人に助けを求めようとしたこと自体が間違っていたのかもしれない。
私は二人を無視して女の子達に目を向ける。
すると瑠希ちゃんがキラキラした目でこちらを見ていた。
「すごい! 逆ハーレムですよ⁉ 後輩二人に同級生! そして先生まで! あ、でも先輩ポジションは足りないですね」
オイ!
「鏡、落ち着きなさい」
私の代わりに嘉輪が瑠希ちゃんをたしなめてくれた。
――と思ったのに。
「聖良は可愛いから、今後先輩ポジションの人だって現れるかもしれないわよ?」
って嘉輪ーーー⁉
何でこうもみんな助けにならないのか。
嘉輪の近くにいる正輝君は視線を合わせようとすらしてくれないし!
私は最後の望みと愛良を見る。
「え、えっと……」
視線が合って少しオロオロした愛良は、グッと意を決したように拳を握って口を開いた。
「お姉ちゃん、頑張って!」
「……」
応援が欲しいわけじゃないんだけどなーーー⁉
ちょっと泣きたくなってきた。
そして愛良の隣の零士はと言うと……。
「俺は愛良にちょっかい出すやつがいないならどうでも良い」