【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
「なに言ってるんですか? 忍野先輩は弟みたいとかただの後輩とか思われてるわけじゃないでしょう?」
浪岡君が参戦してくるなとばかりに突き放す言い方をした。
でも忍野君は引き下がらない。
「それ言ったら俺もただの“友達”としか思われていなさそうだっての。それに好きな子とデートしたいって思うのは当然のことだろ?」
いや、そこで“好きな子”とかサラッと言わないで!
って、それ以前に――。
「まず第一に、私OKしてないよ⁉」
そこだ。
私の意志を置いて話を進めないで欲しい。
「んー……でも聖良先輩の心配事って護衛の人に負担かかるのが嫌ってところですよね?」
「え? あー、まあ……そうなるかな?」
俊君に確認するように聞かれ、明確な理由としてはそれだよねと思ったので同意する。
「じゃあ、護衛の人達の了承を得られれば問題ないってことですね」
すると浪岡君が笑顔で確定事項のようにそう言う。
「え? ええ?」
なんだか勝手に話が進められて、混乱しているうちに護衛してくれる人達がOKしてくれるならデートをするということになってしまった。
でも、その護衛してくれる人達が良いと言うとも思えないし。
なんて思っていたんだけれど……。
浪岡君が参戦してくるなとばかりに突き放す言い方をした。
でも忍野君は引き下がらない。
「それ言ったら俺もただの“友達”としか思われていなさそうだっての。それに好きな子とデートしたいって思うのは当然のことだろ?」
いや、そこで“好きな子”とかサラッと言わないで!
って、それ以前に――。
「まず第一に、私OKしてないよ⁉」
そこだ。
私の意志を置いて話を進めないで欲しい。
「んー……でも聖良先輩の心配事って護衛の人に負担かかるのが嫌ってところですよね?」
「え? あー、まあ……そうなるかな?」
俊君に確認するように聞かれ、明確な理由としてはそれだよねと思ったので同意する。
「じゃあ、護衛の人達の了承を得られれば問題ないってことですね」
すると浪岡君が笑顔で確定事項のようにそう言う。
「え? ええ?」
なんだか勝手に話が進められて、混乱しているうちに護衛してくれる人達がOKしてくれるならデートをするということになってしまった。
でも、その護衛してくれる人達が良いと言うとも思えないし。
なんて思っていたんだけれど……。