【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
デート一日目
何だかんだと色々あったけれど、特に私が何かを準備するような事はなくて、田神先生やみんなでデートの日取りや割り当てなどが決められていく。
いや、私に決めろと言われても困るからそれはそれで良いんだけれど……。
でもやっぱり当人そっちのけで決められていくのは気分の良いものじゃない。
そんな感じに不満に思ってはいたけれど、結局口を出すこともなくデートの日になってしまった。
デートは三日がかりで行うらしい。
一日目の午前は言い出しっぺの浪岡君。
午後は俊君。
そして二日目の午前が忍野君で、午後が田神先生。
鬼塚先輩とのデートはその次の週だとか。
……私に休む時間はないのか。
文句を言いたいところでもあったけど、決まるまで何の口出しもしなかった私にも責任はある。
一応午後三時くらいには解散ってことになってるから、それほど時間を縛られるわけじゃないけど……。
「ねえ嘉輪。やっぱりこれってハードスケジュールじゃない?」
デート初日の朝。
私は悪あがきのように途中まで付き添ってくれている嘉輪に愚痴っていた。
「一人二時間ちょっとくらいで、一日五時間。私その間ずっとアピールされなきゃないの?」
いや、私に決めろと言われても困るからそれはそれで良いんだけれど……。
でもやっぱり当人そっちのけで決められていくのは気分の良いものじゃない。
そんな感じに不満に思ってはいたけれど、結局口を出すこともなくデートの日になってしまった。
デートは三日がかりで行うらしい。
一日目の午前は言い出しっぺの浪岡君。
午後は俊君。
そして二日目の午前が忍野君で、午後が田神先生。
鬼塚先輩とのデートはその次の週だとか。
……私に休む時間はないのか。
文句を言いたいところでもあったけど、決まるまで何の口出しもしなかった私にも責任はある。
一応午後三時くらいには解散ってことになってるから、それほど時間を縛られるわけじゃないけど……。
「ねえ嘉輪。やっぱりこれってハードスケジュールじゃない?」
デート初日の朝。
私は悪あがきのように途中まで付き添ってくれている嘉輪に愚痴っていた。
「一人二時間ちょっとくらいで、一日五時間。私その間ずっとアピールされなきゃないの?」