【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
「さて、体調が良くなったなら行きたい所があるんだが、大丈夫か?」
体調を気遣ってくれる田神先生の優しさに、またドキドキしながら私は頷く。
「大丈夫ですよ。忍野君も気遣ってくれて映画館でグッスリ寝ちゃいましたので」
笑いながら言うと、田神先生は「忍野に感謝かな?」と言いつつも「だが」と少し眉を寄せる。
「俺とのデートで他の男の名前をあまり出さないでくれ……嫉妬しそうだ」
「っ!」
口調は軽めではあったけど、その言葉が本気だというのが視線で伝わってくる。
独占欲丸出しな言葉に、私はどうして良いか分からなくなる。
ただ、少なくとも嫌だとは思わなかった。
「も、もう! 田神先生、あまりそういうこと言わないで下さい。どうして良いか分からなくなります」
耳まで熱くなるくらい恥ずかしい気持ちで何とか伝える。
少しは抑えて欲しいと願いを込めて。
でも、素で全力アピールして来ている田神先生には無理な話だったらしい。
「それは無理だろうな。お前には心からの本心を伝えようと決めているから」
その本心が妖しくて甘過ぎるんです!
抗議したかったけど、田神先生は目を細めて「それより」と言葉を続ける。
「先生呼びはやめてくれないか? 今は一人の男としてお前とデートしてるんだ」
「うっ……」
体調を気遣ってくれる田神先生の優しさに、またドキドキしながら私は頷く。
「大丈夫ですよ。忍野君も気遣ってくれて映画館でグッスリ寝ちゃいましたので」
笑いながら言うと、田神先生は「忍野に感謝かな?」と言いつつも「だが」と少し眉を寄せる。
「俺とのデートで他の男の名前をあまり出さないでくれ……嫉妬しそうだ」
「っ!」
口調は軽めではあったけど、その言葉が本気だというのが視線で伝わってくる。
独占欲丸出しな言葉に、私はどうして良いか分からなくなる。
ただ、少なくとも嫌だとは思わなかった。
「も、もう! 田神先生、あまりそういうこと言わないで下さい。どうして良いか分からなくなります」
耳まで熱くなるくらい恥ずかしい気持ちで何とか伝える。
少しは抑えて欲しいと願いを込めて。
でも、素で全力アピールして来ている田神先生には無理な話だったらしい。
「それは無理だろうな。お前には心からの本心を伝えようと決めているから」
その本心が妖しくて甘過ぎるんです!
抗議したかったけど、田神先生は目を細めて「それより」と言葉を続ける。
「先生呼びはやめてくれないか? 今は一人の男としてお前とデートしてるんだ」
「うっ……」